~海(ウニ、ヒトデ)~

海の危険

棘皮動物の毒は以下の通です。治療法が似ているのでまとめてみました。

症状は後回しにしてまずは初期対応を。まず刺された場合、抜けそうな棘のみをゆっくり除去します。この際、無理やり抜いてしまうと棘の先端が体の中に残ってしまい後々感染症などのリスクを上げてしまいます。あくまでも無理せずきれいに抜けそうなものだけ抜いてください。40~45℃の温度で加温するとよいことがわかっています(1~2時間)。全身状態に変化がないか確認しましょう。棘が体の中に残ると感染症や異物反応が出現することもあるため、軽症でも棘が残っている可能性があれば医療機関の受診が必要です。

病院では基本的に温熱治療を続行します(炎症が強い場合には冷やしたほうが良いこともある)。レントゲンもしくはCT撮影を行い、棘の残存をチェックし、残存棘を除去します。ウニの棘は細かいものであれば吸収されてしまうとのことで、微細なものは無視してよいようです。その後洗浄します。局所症状がひどく、抹消循環不全があれば血管拡張薬を全身投与します。難治性の創傷の場合、高圧酸素療法が有効とされています。状況によって二次感染予防抗生剤と破傷風トキソイドを使用します。全身状態の悪化があれば対症的に加療します。

①オニヒトデ

沖縄に生息しています。

刺された場合の症状は、痛み、腫れ、痒み、熱感、しびれ、麻痺、リンパ腺の腫れ、発熱、患部の壊死です。全身症状としては嘔吐、めまい、意識障害が起こることがあります。2回目に刺されるとアナフィラキシーショックをきたすことがあります。

②ガンガゼ

ガンガゼ(有毒)
ムサラキウニ(無毒)

左の画像が有毒のガンガゼです。棘が非常に長く、近づくと棘を寄せてきます。右の画像は無毒のムラサキウニです。棘はぴくぴく動くだけです。ガンガゼは暖かい海に生息しています。

刺されると激しく痛み、腫れます。腫れは数日間持続します。重症例では体の麻痺や呼吸困難が出現します。

③ラッパウニ

すみませんが現在画像が入手できません。

房総半島、相模湾以南に生息しています。

ラッパウニの棘は先端がラッパのように広がっており、触れた際広がった部分が閉じることによって内部にある刺胞から毒が注入されます。刺された場合激しい痛みと腫れが出現します。重症であればしびれ、息切れ、けいれんが出現します。

④イイジマフクロウニ

すみませんが現在画像がありません。

九州南部以南に多く生息、日本海側で見られた報告もあるようです。やや深い所に生息しています。

刺されるとひどく痛み、受傷例ではしびれや麻痺、ショックに至ることもあります。

⑤リュウキュウフクロウニ

すみませんが現在画像がありません。

サンゴ礁に生息

刺されると非常に痛む様です(調べてもあまり出てきませんでした)。

⑥シラヒゲウニ

すみませんが現在画像がありません。

房総半島以南に生息します。食用とされています。

毒はありますが軽症のことが多いようです。

なかなか掲載できる画像がありません。探してまた入れていきます。

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