トラリピの説明の所でも記載していますが、momijiが一番失敗したと後悔している投資方法です。これの失敗で5年間程度収益なしをさまよいました。
投資方法
高金利通貨は持っているだけで年に数%程度の金利が付きます。この蜜を吸いつつ「トラリピ」で収益を上げる方法です。
一部塩漬けになったポジションでも年数%の金利が貰え、かつ「トラリピ」で利益が貰えればダブルインカムで(゚д゚)ウマー!という作戦になります。
実はこれにはすさまじい罠がありました。
momijiの実際の取引
ZAR/JPY とTRY/JPYの2通貨取引を行い、ともに爆死しました。
まずはZAR/JPYから。月足チャートです。

黄色い線の頃、トラリピを意識しました。今後は先進国ではなく、アフリカの時代とかネットでも言われていました。ダブルインカムも狙えるし!と考え15.00~18.00の間に密に買いでトラリピを設定しました。(細かい幅は忘れてしまいました)。
さて、トラップを仕掛けて1年もしない間に15円を下回りました。そこでも「どうせ金利もあるし、戻ってきたときに売れば良い」位に考えていました。
一旦14.80まで戻ってきていますが、その時は「損切りしたくない」という意識が強くホールドしていました。その後は下落の一途となります。
そしてその後15年程度戻ってきていません。大きく値を下げていると1つ1つのポジションの含み損は莫大で、各ポジションが数万円の含み損になります。さらに含み損は時間が経てばたつほど膨らんでいきます。わずかずつのスワップ利益など屁みたいな利益にしかなりません。他のトラリピで少しずつ作った利益と相殺しながら含み損のポジションを減らす日々。もう最低でした。
次に懲りずに手を出したのがTRY/JPYです。momijiは馬鹿でした!
月足チャートです。

この通貨もネット検索すると「トルコの人口は増えて、GDPが上がっている。今後どんどん上がるはず」など色々な証券会社のストラテジスト達が言っていました。今思えば売りたいから言ってただけだろ!ヽ(#`Д´#)ノ。
さらに黄色い線を見て、そこから右を隠してみてください。高値から下がって底値で一定の範囲で推移している様に見えませんか?
「今度は間違いなさそう」と思い40円から50円の範囲でトラリピを仕掛けました。わずかな上下があった後どんどん下落し、今や12円程度です。
この通貨も損切りに苦労しました。
この2つの通貨の失敗のため、5年以上は利益が出ませんでした。この2つの通貨の損切りがすべて他の通貨のトラリピ利益を吸収してしまったのです。損切りも早いうちに決断しておくべきだったのです。
トラリピの欠点は、1つの通貨で大きな失敗をすると結構でかい失敗になることです。トラリピの話になって恐縮ですが、通貨及び戦略を十分吟味して開始したほうが良いですね。
手法の評価
高金利は2種類存在します。
1つ目、良い高金利は、経済がうまくいっている場合に過剰な流動性を下げ、引き締めるため高金利にしている場合です。この場合一般的に通貨価値は上昇します。
もう一つの悪い高金利は、経済がうまくいかずインフレ(通貨価値の下落)が止まらない場合におこります。金利を上げて通貨の魅力を上げることによって自国通貨の価値を維持しようと必死になっているのです。この場合、多くはインフレに負けて通貨価値は下落します。そうなると、金利での収入を大きく超える含み損が発生します。
持ってるだけで金利で儲かってしまうならその国の人はみんな大金持ちになりますよね!そうなっていないということは高金利を上回る欠点があるものなのです(超大事)。
私としては、高金利通貨には手を出さないのが一番と考えています。
もし手を出す場合として、思いつく方法は以下の2つくらいでしょうか?(実践はしていません)
①裁量トレードで短期の売りで勝負。下落基調の通貨が平均線に戻ったところなどで売り、利益が出れば買い戻し。
②あえて買いで戦う場合、一気に下落した際に重い腰を上げて少量購入し上昇ですぐ利確。さらに下がった場合に少しでの反発で含み損ポジションを解消できる量を追加購入し、最初の失敗を帳消しにしながら購入していく。
高金利通貨を取引する際は、なぜこの通貨は高金利なのかをしっかり考えることが肝要です。基本的には手を出すべきではなく、先進国通貨を取引するのが良いと思っています。

欲しがりすぎる強欲な猫‥
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