資産運用では、トラリピをメインにしているわけですが、いろいろな投資方法を併用することで安全率を上げようと考えています。
積み立て投資は一旦証券会社などで設定を行えば毎月自動で引き落とされるので便利です。余り多くを考えず、精神的に楽な投資方法です。
私(momiji)はいくつかの積み立て投資をしています。銀行に貯金する代わりに定期で購入しています。
すべて攻める投資に回すのはどうもなーという方、一部を積み立て投資に回すのはどうでしょうか?積み立て投資では当初に大きな資金を用意しなくても行えるため、貯金感覚で始められます。
積み立て投資の方法
積み立て投資の基本構造はドルコスト平均法という買い方で行うのがおすすめです。長期的な購入平均価格を下げていくことができる方法になります。
ドルコスト平均法はどんな手法なのでしょうか?それは‥‥常に一定額の購入を行う。たったそれだけです。
単純にした例ですが、ある投資商品の1年間の値段が以下のように動いたとしてみましょう。この商品を積み立てで買ってみます。ちなみに同じだけ上下しつつ1年かけて元の値段に戻った想定です。
①まずは同じ量だけ買った想定です。毎月6個ずつ購入してみます。
そうした場合、購入の平均単価は100円になります。
(100円×6回)+(150円×3回)+(50円×3回)=1200 1200÷12=100で当たり前ですが平均値は100になります。ここでは購入の個数は関係なありません。便宜上ほぼ同じ投資額として6個ずつとしています。
②ここで毎月600円ずつ買ってみることとします。100円では6個、150円では4個。50円では12個購入できることとなります。購入量は12か月で84個となります。かかったお金は600×12で7200円
平均購入額は7200÷84=85.714となり、かなり安く買えていることがわかります。
一定額で購入することで、高い時は少なく、安い時は多く買うことになるため、平均購入単価を下げていくことができるのです。
色々な値動きに対するドルコスト平均法
ドルコスト平均法での積み立ては最も気楽に利益が出やすい投資方法と思われますが、どのような相場にに向いているのでしょうか?
上記でお示ししたように一定区間で不安定に上下する相場の場合は利点があることがわかりました。下落局面、ではどうでしょうか?下落局面が続けば(積み立てなので売らないと想定)どうしても損をします。むしろ何も買わないのが良いことになりますがあえて実験してみましょう。
単純なモデルですが‥
①下落局面で多いパターン。一気に下がって上がってこないパターン
仮に100円、60円、40円、20円と下落し下に張り付いてしまった場合。1年間の購入平均単価は約24円です(計算は割愛しますね)。すこし上昇すれば取り返せそうですね。
②ゆっくり少しずつ下落した場合、少し長期で考えてみます。
1か月で5円づつ、17か月かけて20円まで下がったパターン。平均購入価格は約48.17円でした。下落幅の約1/3プラスアルファを取り返せばいいことになります。ゆっくりと上昇すれば取り返せそうです。
③最も最悪なのはずっと高値が続いていたあと急速に下落した場合です。
便宜上1年でお示ししていますが、長期高値であった場合、平均購入単価はほぼ100円です。これは大損です。現実では10年位のサイクルで下落したりします。
下がってしまってからどれくらい粘ればまだましな損益にできるでしょうか?上の表で行けば80%の下落になっており、同じ20円が続けば5倍の速度で建玉が増えることになります。なので半値戻しでよいと仮定すると高値が続いていた1/5の時間が経てば半値戻しでトントンとなります。
ここは多くのシュミレーションができてしまいます。下落幅もまちまちですし、下落してからの動きもまちまちですから‥
やや細かな考案してみましょう‥(面倒くさければ読み飛ばしてください)下落幅をX%とします。するとX%下落した時点での積立購入量は100/(100ーX)に増えることとなります。半値戻しを想定すると今まで買った積立量と同じだけの建玉があればよいことになります。
すると今まで高値づかみした建玉回数をYとした場合、Y/100/(100-X)回=Y(100ーX)÷100回の購入回数ですむこととなります。なんか余計にわからなくなった気もしますが‥(=_=;)。
シュミレートする場合は使ってみてください。おおまかに半分に値下がりしてしまったら、今まで通り購入し続ければ高値であった期間の半分の時間があれば半値戻しで損失がなくなることになります。
大きく下落した場合大損をします。これを取る戻すまでは今までの積み立て期間より短い時間で行けるはずといった感じで考えていただければと思います。
ドルコスト平均法のデメリット
さて上記の下落以外にデメリットはないか考えてみます。
ドルコスト平均法のデメリットは‥毎回購入手数料などがかかる可能性が高いことです。一度に購入した場合と比べ、取引コストが高くなる可能性があります。
また短期間で大きく勝つことを目指した投資はできません。どちらかといえばやや守りの投資で長期間の運用でプラスに持っていく投資(場合によっては結構儲かる)なのではないかと考えます。
ドルコスト平均法に向く投資商品
ドルコスト平均法は頭と心を使わない投資としてはかなり優秀な投資であろうと思います。上記のデメリットを考え、どのような商品にを購入すべきか考えてみます。
おそらく投資対象を何にするかが最も大事なのではないかと考えます。買い付け手数料を考慮しつつ、大きく下落してもよいものか、大きく下落しにくいものを考えましょう。
小型株のようにゼロになる可能性があるものは避けた方がよいでしょう。株であれば配当のある「安全な大型株」や購入手数料の少ない投資信託(ノーロード)、金(インフレ対策)などがおすすめになります。
ドルコスト平均法は絶対に儲かる投資方法ではありませんが、基本的には有利な投資手法とおもわれます。自分にあった方法があれば 貯金を一部積み立て投資に振り分けるのは面白いのではないでしょうか?
色々計算すると疲れますね。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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