川の刺毒魚

川の危険

日本の川で刺されると毒の魚は2種類です。「ギギ」と「アカザ」の2種類です。どちらも日本の川に住んでいるナマズの仲間です。この2種はともに背ビレと胸ビレに毒を持っています。

①ギギ

大きさは30㎝程度になります。毒の詳細は分かっていません。微量な毒ではないかと推測されています。深刻な被害が出ていないのです。

刺された時の症状は、痛みとしびれです。痛みは数時間~数日間続くことがありますが、自然に治まることがほとんどとされています。

初期治療としてはまず棘が残っていたらそっと除去します。刺された直後であれば毒を絞り出し、きれいな水で洗浄してください。海水魚の刺毒のように温めたらよいのかどうかも分かっていません。文献では冷やしたら痛みが引いたとの論文が一応あります。しかし偶然痛みが引いただけなのかもしれませんし、まだ十分な提案はできないと考えます。

病院ではどうやって治療しましょう?正直全く文献がないので「momijiならこうしてみる」といった提案になります。まずは異物を確認します。ありそうならレントゲンやエコーで確認し、エピネフリンなしの麻酔薬で局麻して除去します。痛みが激しければ一旦43℃程度のお湯で温めてみる(ゴンズイと同じような毒ではないかと推定しているため)。1-2分やってみて痛みがすぐ引けば続行、引かなければすぐ中止します。その後痛みが続けば鎮痛薬の内服や局注を考慮します。腫脹が激しければステロイド内服を検討、必要に応じてセフェム系の抗生剤内服や破傷風トキソイドを使用する。といったものになんるのではないかと考えます。治療経験のない私からの提案なので自己責任でお願いします。…(((;^^)

②アカザ

すみませんがやはり写真が手に入りません。上記のギギを赤っぽく小さくしてドジョウと混ぜたような見かけです。

こちらも刺された文献は全くなく詳細不明です。同じナマズの仲間なのでギギと同じような症状と対処でよいのではないかと考えます。

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