トライオートETF投資戦略

色々な投資、節約

多くのブログでは、トラリピ愛好者はトライオートETFも同時にされている方が多いですね。

私(momiji)はもともとトラリピをしており、色々なブログで勉強させていただいてからトライオートETFを始めた口です。

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トライオートETFとは

まずトライオートETFとは、様々なETFの取引をトラリピの様にあらかじめ設定し、放置で機械的に売買できる取引システムです。ETFの説明はこちら。

インヴァスト証券で取り扱われている投資商品です。

自分で設定して売買することもできますし、他人(ビルダーさんやプロのシステムトレーダーさん)が作って公開しているものを選択してオーダーすることもできます。

トラリピのETF版と考えてよいでしょう!(ちなみにFXで行うトライオートFXも同じ口座でオーダーしていくことができます)。

トラリピとの違い

買値と売値を連続でオーダーしておき、自動売買してもらうという戦略自体はトラリピとトライオートETF共に同じ発想及び戦略になります。

大きな違いは取り扱っている商品になります。

為替は通貨同士の強弱を売り買いします。円高、円安で考えると急激な円安、円高どちらも弊害があります。このため先進国では為替介入などを行い調整が行われます。長期的には一方的な流れになりにくく、一定の範囲内で上下する運動になりやすいのです。これは自動売買に向いた性質と言えるでしょう。

ETFはどうでしょうか?ETFには多くの種類があり、株価に連動して動くものが多いです。株価は長期的に見れば上昇するのが常と考えられています。通貨自体は徐々にインフレしていき、物価は上がっていきます。それよりも総合的にとらえた株価の上昇率が多いためです(ここ定説は今後覆るかもしれませんが‥)。そして上昇しすぎた時に一気に下落するのです。この動きは自動売買にはあまり向かない?かもしれませんね。長期ホールド向けになります。株式のインデックスファンドを積み立てしている人が多いのはそのためです。

株式は「長期では上昇するはず」という性質を用いて、その中で上下運動を自動売買でとらえる形になります。

ETFにはコモディティ(商品)に連動したもの、債権のETFなど様々なものがあり、トライオートETFを設定する際は用いる対象によって戦略を少しずつ変える必要が出てきます。

昔の戦略

トライオートETFの投資戦略はナスダック100・トリプルをトラリピのように投資すると効率が良いとのことで紹介されていることが多く、私も同様の手法をまねて取引を行っていました。

先ずナスダック100とは、米国NASDAQ(ナスダック)市場の代表的な企業の株式で構成される指数です。人々の生活に浸透した製品などを提供する企業や、ITやバイオテクノロジーなどの最先端技術の企業まで、多種多様な企業で構成されています。また基準に沿って定期的に入れ替えがなされています。

ナスダック100・トリプルとは、このナスダック100の指数の動きを3倍にした指数となります。

株価の上昇率はインフレ率を上回ることが多いとされており、基本的にこの指数は上昇傾向になると考えられています(2022年5月現在は下がってきており、一時的なものなのか、景気後退局面なのかわかりませんが)。動きが3倍になるため、乱高下しつつ上昇すると考えられており、上下運動が激しいと利益が出やすい自動売買と相性が良いと考えられていたのです。

しかし、ナスダック100・トリプルがトラリピの様な連続オーダーができなくなってしまい、別の戦術を組みなおす必要があります。

各ETFによる特徴と想定される戦略

株式型ETF

①株式型ETFの特徴

多くのETFが株式型です。インヴァスト証券のトライオートETFでは採用されているETFは米国や日本の様々な株式に連動するものがほとんどです。

上記でも記載していた通り、もともと長期ホールドでは株式の指数は上昇していくことが多いと言われています。これは通常、世界は徐々にインフレ(お金の価値が下がっていく)すると考えられており、株式の価値がお金の価値に比べ上昇しやすいと考えられているためです。

ただ、株式の特徴として、急激に暴落することがあります。時々急速で大きな下落を繰り返しながら長期的には上昇するという値動きが想定されます。

下の表は米国ナスダックの月足チャートです。現在記載時は下落に見舞われていますね。しかし長期的にはずっと右肩上がりです。今までの流れが続くとすればこの大きな下落の次にしっかりした上昇が待っている(はず)です。

時折発生する大きな下落に耐える?もしくは買い増しして、長期的には上昇するはずという考えのもとに、売買の設定をすることになります。

②株式型ETFでの設定

一般に株式型ETFは長期的に見れば上昇すると考えられており、買いのみでのエントリーになります。

株式型の利点としては、(過剰なポジションを取っていなければ)下落したまま大損するという可能性が低いことです。

欠点は、上昇した場合、どこまでついていくか迷うことです。例えば50~100までを想定して仕掛けていた場合でも、上昇してしまい、120まで行ってしまう事もあります。その際設定を高値に追加するべきかどうか迷うようになるのです。

高値で大量の買いオーダーをしてしまった場合、暴落するとすさまじい損を抱えることになるからです。

上昇するときはゆっくり、下落は急速に起こることが多いため、ポジションを取らなければ稼げない。しかしポジションを取ってしまうと下落に耐えられないといったジレンマをどう解決するかポイントとなります。

momijiは株式型でオーダーするときは、高値になった際はオーダーを減らし、下落した際に多くを買えるように調整をしています。

現在も一部高値でつかんでしまったポジションはありますが、下落してから多くを購入するように調節しており、大きな損失は免れています。

安くなった時に購入量を増やして大きな利益を狙っていくのもありです。

債券型ETF

①債券型ETFの特徴

債権は企業や国が資本を借り入れる時に発行するものです。満期があり、その間一定の利息が発生する商品です。

このため、株式よりも一般的に安全性が高く、動きがゆったりになる傾向があります。その分保有による分配金が出ます(高利回りの方が安全性は低くなります)。

また金利上昇局面では旨味が薄れるため下落傾向になります(普通に預金の金利が良ければあえて少ない分配の債権を買う必要はないですから‥)。

下は投資適格社債の月足チャートです。112ドル程度を下限として株式よりは一定の波になっているように見えます。

債権は本来分配金を目当てに購入するものですから、株式と違い一気に値段が高くなってしまうことも少ないと考えられます。

②債券型ETFでの設定

ETFになっているので満期はありません。

債権の方が一定の範囲内で動きやすいと思われ、値動き自体はトライオートETFに適すると思われます。しかし、値動きの少なさから収益を積極的に産む設定を作りにくいです。数か月単位のゆったりとした動き想定したほうがよいと思います。

買い持ちでインカムゲインがあるため、売りの戦略は設定しません。

高値掴みしても分配金が入るので、想定される範囲にゆったりと仕掛けてインカムゲインをもらいつつ値動きを拾う形になるでしょう。

大きな下落に見舞われた際はお宝ポジションを仕込んでおくのも有効です。

コモディティ型ETF

①コモディティETFの特徴

原油、ゴールド、シルバー、穀物などです。

コモディティは実際の商品であるため、インフレに強いという特徴を持ちます。また、危機的状況でも暴落しにくいといった性質も持ち合わせています。

有事の「金」などはよく言われていますね。

ただ持っていても利益を産まないため、金利上昇時には弱くなるといった性質を持っています。

下は原油の月足チャートです。以前に大きな暴落があり、現在(2022年5月)はウクライナのショックもあり、再上昇してきています。

商品は個別の動きをするものが多いため、各セクターの特徴を考える必要があります。

②コモディティETFでの設定

トライオートETFでは、ドルベースでの取引になるため、米国のインフレや金利を想定する必要があります。

コモディティは商品そのもので、価値がなくなることはないはずですから、長期的に低値にあるセクターで、値動きがあるものを選んでいくことになります。

状況によって売りでも買いでも設定していくことができるでしょう。株式のETFと相補的に使っていくのが良いと思われます。

momijiが運用する実際の戦略

予想される範囲に買い、売りを敷き詰めていきます。

例えば1ドル下がるごとに1口購入し、4ドル上昇があれば売る。などです。

FXのトラリピと同じように購入する間隔より売却する間隔を広げた方が利益が上がりやすいようです。

購入の幅を狭くするとポジションが膨らみ、利益も上がりますが、リスクもあがります。これは投入金額に依存します。

利確の幅をどう設定するかが難しいです。momijiはバックテストをしていません。何度かしましたがみな同じような結果になるのです。

また、値動きの幅は状況によって大きく変わり、バックテストをあまり重視しなくて良いと考えているためです。感覚的に「これくらいの値幅でよく動いているな」という所で利確幅を作っています。

先ず利確幅のイメージを作り、購入する際の値幅が4分の1程度になるように仕掛けていることが多いです。

戦略は以下の様なものになります(自分で作ったもの以外はビルダーさんの解説記事をリンクしています)。

2022年5月、下落傾向となった際、稼働させるオーダーを1ドルおきから2ドルおきでの購入などに減少させ、その分を裁量トレードなど、安値で購入できないか考えています。このため、実際は以下のオーダーより幾分少ないポジション構成になっています。

1⃣ナスダックトリプル(分割後)

ナスダック100の値動きを3倍にしたものです。何度か分割(100ドル1口を50ドル2口に変更など)されたため、1口単位の価格は低くなっています。

今後さらに下落した場合、再度融合もあるのでしょうか?(10ドル2口を20ドル1口など)

現在は新規トレードとしては裁量トレードしかできなくなっています。緩くトラップを仕掛けつつ、下がった時に長期用のポジションを仕込んでいきます。

月足
日足

①62.75~72.50のレンジ、0.5ドル刻みで1回2口買い、2ドル上昇で利確

こいつが下方にレンジアウトしてしまったので、昔設定していたものを復活させています。

②20.00~40.00のレンジ、0.5ドル刻みで1回1口買い、4ドル上昇で利確。

裁量トレード、10ドル下がることに買い増し、長期で利確用。

2⃣ナスダック100

ナスダック100そのものです。シンプルシンプルでわかりやすいですね。チャートの形状はナスダック100・トリプルと同じになり、金額や値幅が違います。

月足
日足

①私は眠る、24時間働くナスダック100(認定ビルダー;サトウカズオさん考案)

 240~480幅、3ドル刻みで1回1口買い、5ドル上昇で利確

持っている感触としては意外と良い印象です。1口あたりの必要金額が多めになりやすいので過剰に仕掛けないようにする必要があります。

ビルダーさんの解説はこちら

3⃣小型株

株式型なので基本的には上昇傾向ですが、小型株なだけあって値動きが荒くなります。

月足
日足

ラッセル12小型株(認定ビルダー2億り夫婦さん考案)

 171.00~260.00、1ドル刻みで1回1口買い、12ドル上昇で利確

ナスダックトリプルが使えなくなることで2億り夫婦さんが編み出した手法です。通常ではうまく作動するのでしょうが、2022年5月現在の下落局面では12ドル上昇での利確が難しいようで、あまりワークしていません。上昇が始まると一気に儲かるのではないかと思います。

ビルダーさんの解説記事はこちら

4⃣S&P500ダブル(momiji)

ナスダックトリプルが連続注文できなくなったため、代わりに稼働させました。ダブルなので値動きが倍になっています。

月足
日足

65.00~90.00、0.5ドル刻みで1回2口買い、2.5ドル上昇で利確

これは下方にレンジアウトしてしまっています。

②41.00~62.00、1ドル刻みで1回1口買い、5ドル上昇で利確

ナスダックトリプルを再稼働させるなら正直いらかなかったかな?と思います。新規オーダーできない代わりです。アメリカ株式の戦略が多く、どれも大まかに同じ動きをしますね。戦略が多すぎると頭がついていかなくなります。

5⃣投資適格社債

債権なので一定の値段以下にはならないと踏んでいます。荒い目で仕掛けて低値で大量に仕込む形の方が良かったかもしれません。

月足
日足

投資適格社債(認定ビルダー為替研究所さん考案)

 111.00~144.00幅、1ドル刻みで1回6口買い、5ドル上昇で利確

期待しているのですが‥ひたすら仕込みのみとなっています。いつまいた種が芽を出してくれるかですね。分配金をもらいながらゆっくり待つ戦略です。

ビルダーさんの解説記事はこちら

6⃣原油

現在長期的な視点からは低値圏と思われます。80ドル以上は無視し追従しない予定です。原油は人間生活にこれからも必要でしょうから、ここから大きな下落は起きにくいのではないかと考えています。

月足
日足

 30.00~80.00、0.5ドル刻みで1回2口買い、3ドル上昇で利確

荒い値動きが続いており、2022年5月の時点では稼ぎ頭です。

7⃣シルバー

工業用にも装飾用にも使われる金属です。ゴールドのETFも考えたのですが、現在の値段が高く、トライオートETFとして稼働させるのは今一つと考えました。安い値段で良く動いている印象です。

月足
日足

 ①12.25~27.00、0.25ドル刻みで1回4口買い、1ドル上昇で利確

チャートの形から期待しています。まだ稼働させ始めたばかりで過去の実績はありません。

実際のオーダーの仕方

先ずは口座がないと始まりませんね。以下のバナーより開設。

トライオートETF

マイページからトライオートETFを選びます。

認定ビルダーさんのものを選ぶ場合。左側のセレクトから、ETF、認定ビルダーと進みます。詳細を確認後、カートに追加したり、すぐ稼働させたりできます。

自分で作る場合の手順は以下の通りです。

ビルダーを押すと以下の画面になります。

ビルダーを選びます。(私はまだ右のチャートメイクを使ったことがありません)

マルチカスタムを選択します。

ここはシルバーで作ってみましょう。買いから入る場合は買いを選択。レンジ幅を選び、その間に何本のトレードをするか選びます。以下の場合だと15ドルの間に60本の買いを入れますので、0.25ドル刻みでポジションを作っていくことになります。1回の取引で何口購入するか決定します。シルバーは安く、その分値動きも小さいため、1回に4口買って1ドルの値上がりで売れば4ドルの儲けになります。スタート価格を選ぶとどの範囲で売買が行われるか色が変わって示してくれます。損切りを指定する場合が□にチェックを入れて損切りのオーダーをします。

ちょっとわかりづらいのがカウンターです。下にスクロールすると出てきます。下落時の再注文を指示するところですが、同じ値段で常にオーダーを出すにはカウンターにチェックを入れ、利確幅と同じ分のマイナス数字を入れます。今回は1ドルの上昇で利確なので、-1ドルを入れ、カウンター固定にチェックを入れます(この画面ではチェックが入っていませんが)。

その後ロジック追加を押すとオーダーと今までの値動きで予想される結果などが表示されますので、納得いくものであれば稼働させましょう。

momijiはトライオートETF歴まだ1年ですが、やってよかったなと思っています。特に「トラリピに全集中するとリスク面でどうか?」と思っている方はおすすめです

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最後まで読んでいただきありがとうございます。投資は自己責任でお願いいたします。

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