私(momiji)は為替でのトラリピ投資が運用の要です。
最近はクロス円のすべてがレンジアウトしてしまっており、ちょっと寂しい気分になっています。
面白い投資先はないかと探していると‥ありました。
それがシルバー(銀)です。ちょっとシルバーの投資についてまとめてみました。
シルバーという金属
「銀メダル」にも表されるようにシルバーは貴金属で、富の象徴でもあります。貨幣としても素材のみで価値があるのは金貨と銀貨です(プラチナ貨というのもありますが)。
日本では過去、量計貨幣としても存在し、丁銀、豆板銀などの銀の重さに価値をおき流通していました。

諸外国でも同様に紀元前4000年程前から富の象徴であり、金と1:5や1:20などの換金レートで取引されていました。
現代では大まかに工業用による用途と貴金属による用途があります。
①工業用としての銀の特性
- 電気伝導率1位
- 熱伝導率1位
- 可視光反射率1位
- 抗菌力あり
②貴金属としての価値
- 各国に共通した銀貨の存在
- シルバーアクセサリー
銀は今後の産業発展に欠かせない金属と言えそうです。また、世界共通で貴金属として認識されており、インフレにも強いと思われます。
銀の埋蔵と産出
地球上に存在する銀の総量は140万トンと言われています(ちなみに金は23万トン)。
その中で現在100万トンが採掘されており、残りは40万トンと言われています。これがどれほど正しいのかは若干疑問です。新しい知見で科学の予想が崩れることはざらにありますしね。
現在銀の産出はメキシコ、中国、ペルーが中心で、合計で毎年2万トン以上採掘されています。このままでは、2040~2050年頃枯渇する可能性があるといわれています。
しかし石油も以前は「枯渇する」と言われていたのに今はまだまだあります。データを信じすぎない方がいい気もします。
銀の値動き
前述のごとく、金と銀の交換比率は昔1:5や1:20などでした。また銀が採掘しにくい地域では金よりも高価であったところもあるようです。
金は砂金として、単体で採掘可能であるのに対し、銀は精製が必要です。精製技術の進歩によって銀の価格は大幅に下落しました。
ちなみに日本は開国当時1:5の交換比率でした。海外では1:15~20程度の交換比率であったため、欧米人たちは銀を持ってきて日本で金に換えて持ち帰り、巨万の富を築きました。
さて、近年の銀価格は2000年頃から値を上げています。2011年リーマンショックがあった際に大きく買われてからは下落、2019年まで値下がりしていました。
この値下がり要因は不明ですがアメリカのJPモルガン、ドイツ銀行、バークレーなどの大手銀行がこぞって空売りしていたためと言われています(確からしいのですが証拠なし、今のポジションも不明です)。
2020年から一気に価格上昇、現在(2022年7月)は再度下げている状況です。
5年間のチャート(2022年7月9日現在)は以下のようになります。
銀/ドル

ドル建てでは2020年の暴騰前程度の値段に戻ってきている印象。
銀/円

円建てではまだ高値圏ですね、高値圏の下に位置している印象です。円安ですしね。
超長期のチャートは以下の通りです。

なんと昔は20円ちょい/1gでした。さすがにここまでの下落はないのではないかと考えていますが‥
金価格との比較
金と銀は古くからそれ単体で価値を持つとされた貴金属です。このため金と銀の比較がなされます。
GSR(ゴールドシルバーレシオ、金銀比価)と言います。
計算式は単純で金価格を銀価格で割ったものです。

一般に50~70程度が普通と言われています。2022年は90を超えており、金が値上がりしたものの、銀が置いていかれている状態と思われます。
銀の需要
各種金属の今後の需要を予測した論文があります。2050 年の金属使用量予測というものです。これです。暇ならすべての金属も見てみても良いかもしれませんね。
銀の所を抜粋してみます。棒グラフの明るい部分が今後その年までに予想される累積消費を示しています。実線の位置は既存累積消費量と現在の埋蔵量の和を表し、上方の破線の位置は既存累積消費量と埋蔵量ベースの和を表しています。

これが正しいならば全然足りないことになりますね。というかすでに足りていないのでは??
伝導率が高く、回路を作る際、多量に必要とされるなら今後産業用としての需要が伸びるのではないでしょうか?
また、コロナの蔓延などで各政府はみな金を大量に刷って配っています。この様なことが頻発すれば徐々に通貨に対する信認が薄れていくのではないでしょうか?最近、実物資産として金地金が高止まりしているのもこれが原因ではないかと思われ、銀も注目される可能性があります。
銀への投資
工業用、貴金属としての需要がありそうで、今後も不足しそう。現物資産であり価値がゼロになることはない、かつ今まあまあ安い(長期的な上昇の序盤)?と考え、銀への投資が良いのではないかと思ったわけです。
銀の様々な投資先
1⃣銀地金
銀を手元に置いておけるのがメリットでしょうか?銀は安価なため、まとまった金額を購入するとかなりの重量になってしまいます。1㎏購入しても大体8万6千円位です(2022年7月時点)。
メリットとしては、安いため偽物があまりないことです。
銀の延べ棒を眺めていたい人は良いかもしれませんね。しかし銀は空気にさらされると黒色に変化します。管理はやや難しくなりそうです。
銀地金を購入する際はバージャージ、手数料がかかり、また送料も考えておく必要があります。換金もちょっとめんどくさいですね。
2⃣銀ETF
シルバーのETFはSLV(アイシェア・シルバー・トラスト)が最大手となります。このETFが最も信用できます。
ETFのメリットはなんと言ってもスピードでしょう。売り、買いがすぐできます。
しかし手数料(スプレッド)が高めです。
3⃣銀貨
金貨は高いですが、銀貨は安く買えます。色々なデザインのコインをコレクションしていくには良いと思われます。
コインは地金より割高になりますので、コレクション+最低限の資産保全という感覚ではないでしょうか?
4⃣銀鉱山株
今後銀が不足するのであれば鉱山の株を買っておくのも1つです。収益の見通しが明るくなれば株価は暴騰する可能性があり、大きく儲けられる可能性を秘めています。
株の特性としては個々の会社の事情がかかわってきますので会社毎に調査が必要になるでしょう。
5⃣銀先物取引
先物取引はレバレッジをかけられるのが特徴です。取引に自信があればよい投資対象ではないでしょうか?
momijiの戦略
①銀ETFによる投資
インヴァスト証券のトライオートETFからシルバーを選びます。
月足チャートです。

期間は短いですが、当面の下値は12ドル程度でしょう。
日足チャートです。

近年は下落中。インフレで経済が停滞する観測で下げているのではないかと考えます。
銀は値動きが激しいため、トラリピの様に売り買いを仕掛けていきます。また、値下がりすれば単独で購入し、長期ホールドも同時に行う予定です。
momijiの現在の戦略はこちら
- 27~12ドルの範囲で0.25ドル下がる毎に4口購入、1ドル上昇で利確
- 18.6~11.6ドルの範囲で0.1ドル下がる毎に8口購入、0.4ドル上昇で利確
- 17ドル以下で1ドル下がる毎にスポット購入、大きな上昇を待つ(未実装)
上記の1と2をオーダーしており、3は今後徐々に積み立てていきます。
ただETFで気を付けなければいけないのがスプレッドです。なんと0.41ドル(2022年7月時点)もとられますよ!もともとの値段が10~20ドル程度で、かつ0.4~1ドル程度での利確を目指しているのに買った瞬間から0.41ドル下がった状態になるのは「なんだかな~」と思ってしまいます。
上記の1.2の戦略はどちらもまだあまり利確がありません。このスプレッドが大きな足枷となっており、長期的な戦略で考えるべきなのでしょうね。
時々利確したいmomijiは上記の戦略になりますが、資金効率からいけば利確幅はもう少し大きくとった方が良いかもしれません。
②コイン投資
momijiは古銭が好きなので、積極的に銀の古銭を集めていきます。
今までは日本の古銭を少しずつ持っている程度でしたが、積極的に増やしてみたいと思います。これは普通に趣味ですね。

momijiが買った小型50銭銀貨です。ご覧の通り280円でした。お菓子の値段かよ!
この銀貨は4.95gで銀が72%です。銀の価格を現在の86円/gとすれば306円となります。銀価格だけで購入価格を上回りすね!銀の古銭、安い!
他にもこんなのがあります。


カタログ値だと共に200円です。4.80gで銀60%です。銀の価格のみで239円となります。
なんかお得感ばっちりではないでしょうか?
他には地金型貨幣のメープルリーフ銀貨などや、外国のアンティークコインの銀貨も買ってみようかと考え中です。
本命のETFによる投資はインヴァスト証券で行っています。
銀ギラ銀にさりげなく大儲けできないかなー(古い)。

話は聞かせてもらった!
投資は自己責任でお願いいたしますm(_ _)m。
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