傷~傷痕を残さないために~

アウトドア全般

アウトドア活動は常に傷がつきものです。余り見えないところの傷跡はまだよいですが、あまり目立つ傷跡は嫌ではないでしょうか?

実は顔の創はとても痕が残りやすいのです。

顔面は血管が豊富です。手術の痕や、切り傷の痕は結構きれいに治ることが多いでです(口の周りは別できれいに治りにくいです)。しかし、ひっかき傷にめっぽう弱いという特徴があります。

こんな傷です(顔ではありませんが‥)。

木の枝などに引っ掛かり少し掘られてしまったようなひっかき傷。ちょうど喧嘩で爪でひっかかれたような傷がつくと凹んで治ってしまい、傷跡が残ってしまいます。

なるべく傷跡を残さないように治すには創傷被覆剤を使っていくのが好ましいです。

  1. 先ずはしっかり洗いましょう。感染させたら傷跡以前の問題です。
  2. その後応急処置としては抗生剤の軟膏などを塗っておきましょう。
  3. 家に帰っても1日1回は洗浄と軟膏外用を続けます。傷は程よい湿潤環境が良いとされています。
  4. 1-2日後(きれいな創なら当日でもOK)感染がないことを確認し、貼付剤を貼り付けます。この時もしっかり洗浄してから濡れていない状態にして行います。
  5. きれいな赤い創面ならOKです。白色、黄色、土色、黒色の創の場合貼らない方が良いです。また創周辺が赤くはれているときは感染の可能性ありと判断します。
  6. 貼付剤はしばらく張ったままにします。徐々に傷の部分からしみ出した液が貼付剤を白っぽく変色させます。この変色が傷の範囲を超えて広がってきた場合には剥がしてから傷を洗って貼り替えてください。
  7. 痛みが出てしまった時はおそらく感染しています。すぐ病院へ行ってください。何もおこらなければ1週間で張り替えてください。
  8. 傷が治るまで続けます。

これで、適当に治すよりも遥かにきれいに治るはずです。

それでも傷跡が残ってしまった場合は形成外科、美容皮膚科さんの出番です。①いったん間違って治ってしまった皮膚をピーリングやレーザーで再度傷にしてから貼付剤を貼りなおす、②傷跡と正常部位の境界をレーザーで滑らかにするなどで調整することになると思います。

創や傷跡に対しての創傷被覆材は、顔面以外でもどこでも使ってOKです。

手術の抜糸後、傷を目立たなくさせるのにも使えます。

創傷被覆材を長期間(手術後の場合3か月位継続することもあります)使用するのは高額になってしまいます。

傷がすでに上皮化している状態で続ける場合はかぶれにくいテープなどを貼ることで継続すると安上がりです。最もかぶれにくいのはシリコンテープです。

顔の創には気を付けていきましょう~

創傷被覆材はこんなものです。

シリコンテープはこんなものです。

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