トラリピの資金とリスク管理

トラリピ

さて様々な通貨ペアでトラリピ運用の設定を提案していますが、必要資金を考えてみたいと思います。

トラリピは基本的なスタンスとして、ロスカットは基本的に行わず、値動きそのものを少しずつ利益に変える手法です。ある一定の範囲内で動いている間は気分よく見ていられますが、一方方向の値動きになるともっぱら弱いという特性を持ちます。暴騰、暴落などですね。すべて利益確定となり、ポジションが0になるのであれば次にエントリーする通貨ペアを探すだけでよいのです。反対にポジションがひたすら膨らみ続けると、含み損も膨らみ続け、資金によっては強制決済、退場となってしまうことになります。せっかく増えてきた資金がすべてなくなってしまえば人生のやる気さえ失いかねない大惨事となります。

このため資金管理が超大事になります

目標設定では長期的に想定されるレンジすべてにトラリピを仕掛けていくことを想定しています。このため、ここでは今までに存在した最も極端な値まで耐えられるように計算してみましょう。

先ずは分かりやすくクロス円のおすすめ、CAD/JPYで計算してみます。

目標設定の70.10~95.00まで1000ドルを0.1円刻みでポジションを持ち、一気に過去最低まで暴落したとします。過去最低が68円であり、65円まで暴落するとするといくらの含み損を抱えるでしょうか?実際には全く利益確定せず一気に暴落はあり得ませんのであくまで極端な話ですが‥

95円で持ったポジションは30000円の含み損です。次のポジションは29900円、次が29800円と続き、最後は70.10円で購入したポジションが5100円の含み損となります。

29900円+29800円+29700円+‥‥5100円 となります。

計算は最初のポジションの含み損+最後のポジションの含み損×ポジションの数÷2でできます。

今回は35100(30000+5100)×250(ポジションの数)÷2で438万7500円 ひえー 多すぎ (ノ´Д`)。

こんな資金用意できないよ!となってしまいます。このため私は少しずつ資金によって安全率を確保しながらポジションを増やしていくことをお勧めしています。

例えば現在(2021年8月)は90円以下での値動きですから、90円以下で考え直してみましょう。すると‥

30100円(25000+5100)×200本(90円以上のポジションなし)÷2=301万円ジャストとなります。だいぶましですが、まだまだ高いですね。

今の目標設定は頻繁にガンガン稼いでもらうための設定ですから、ポジションを持つ間隔を下げてみます。ポジションを持つ間隔が利益確定の間隔より広いと資金効率が落ちます。CAD/JPYで目標設定では0.5円上昇で利益確定(500円の利益)ですから、ポジションを持つ間隔は0.5円より狭い方が理想です。

0.1円間隔で持つ想定となっているポジションを0.25円間隔としてみましょう。今までは1円の幅で10個のポジションがありましたが4個に下がります。90円から暴落したとして計算をします。

30250円(25000+5250←最後のポジションが70.25円になるため)×80本÷2=121万円となります。だいぶ現実的になりました。

さらに、75円以下になることはほとんどないため、ポジションを持つことはやめ、耐え忍ぶこととしてみます。その場合‥

35250円(25000+10250←75.25円のポジションの含み損)×60本÷2=105万7500円となりもう少し必要資金を減らすことができます。

ここで、③の想定と④の想定であまり必要資金が減っていないなと思われるのではないでしょうか?そうです、高い位置でのポジションほど含み損が大きくなるのですね、当たり前ですが‥。なので、資金的に厳しければもっと下がってからポジションを取り始めるという選択肢がとても安全な形になります

含み損の計算はとても嫌ですが、一回はしておいた方が良いと考えています。

どの位置からトラリピを開始するか?、ポジションをとる値幅はどうするか、何本までポジションを増やすかで想定は無限に作れてしまいます。計算式を覚えておけばいつでも計算できるます。

既出ですが(最も大きい含み損+最も小さい含み損)×ポジションの数÷2で計算できます。

計算はめんどくさいと思われ、マネースクエアには計算してくれる機能があります。

念のためクロス円以外でお勧めEUR/GBPでの目標設定における含み損も考えておきます。

0.85から0.001間隔で売りあがり0.9450までポジションを持つとします(目標設定①と同じ)。本数は100本です。それが1.000まで暴騰するとして計算をしてみます。ボンドは155円としてみます。0.85で売ったポジションは0.15の含み損で1000×0.15×155=22500円。0.9450で売ったポジションは0.0510の含み損で1000×0.051×155=7905円となります。22500円+7905円=30405円

30405円×100÷2=152万250円の含み損です。

こちらの方が最初からずっと負担が少ないことがわかります。こちらもポジションを持つ間隔、スタートの値段などを調整すれば必要資金はずっと少なくなります。

0.85から0.002間隔でのポジション作成とし、一番値動きの濃い0.90まで、実際には0.8980までポジションを持つことにして計算してみます。すると‥

38310円(22500円←既出+15810←0.8980のポジション分)×25本÷2=38万3100円となります。

ぐっと現実的な数字ではないでしょうか?

なのでmomijiとしては40万円程度の資金からトラリピにエントリー可能と考えています。

大事な虎の子を失わないようにともに頑張りましょう!p(^^)q

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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